真昼の本とカフェオレ

 

はっ?今何時かな?

 

集中していた。

気付いたのは、近くに走っている西日本鉄道の

薄グリーン色の電車が通った時の音。

日差しの強さくらいから、15時くらいと推定してみたけど

iphoneでの時間は17時。

自分の時間軸は、どうやらずれてしまっていたみたい。

 

14時まわった頃から、何となく「本」が急に読みたくなった。

こういう“何となく”という感覚は素直に応じるようにしている。

 

エッセイ本か、小説か、それとも自己啓発か。

こういう迷っている時間がとても好き。

実家には小説からエッセイまで、本がたくさん積んである。

リビングの段ボールの中、私の部屋の本棚。そして更に押し入れ。

いつでも読みたい本は、大体手の届く範囲内に置いているのが家族の習慣。

最近父の机の横には、「体が疲れない方法」という本が置いてあった。

そっと疲れ取りの漢方をプレゼントした。

本はいつでも何でも読みたいものを手に取る。

自分の本棚から気になるものを選んだり。

リビングの段ボールの中からは、積まれている順番を壊さないようにして

抜き取ったり。

その時の気分で本を選択して、読むのがとても心地良くて好き。

 

お気に入りの波佐見焼のマグカップに、

ミルク多めのコーヒーミルクを作ってさあ準備万端。

 

今回の小説は

久しぶりにピース又吉直樹さんの本が気になった。

6年前に購入して、初めて小説で大爆笑をした文庫。

 

「第2図書係補佐」

 

小説の活字が苦手でも、本を読んでみたい好奇心から

色々な本を読破していた6年前。

活字苦手観念を見事に吹き飛ばしてくれた、時間を忘れて見れた、

お笑い芸人ピース又吉直樹さんを超えて、

又吉さんを大好きになったきっかけになった本。
(又吉さんの下の名前この時初めて知った……。)

 

賞を受賞した「火花」が有名だけど

私はこの作品は実は読んでいなくて

又吉ファンだからこそ、読めよって言われそうな事だけど

又吉直樹という人物像が、こう感じてこう思った。という

人間的に近いような、エッセイ本感覚が私は好きで。

第2図書係補佐という作品が大好きだからこそ、

まだ火花は味わなくていいかな。という私の美味しさ残し。
(あっでも苺は先に食べる人です。)

 

午後からのゆったりとした時間の中で、

又吉さんの小説が幕を開ける。

私の目が閉じるまで。

でも、17時過ぎても目を閉じる事はなかった。

むしろ本のエネルギーから来るものなのか、

読んだ後のすっきり爽快感と、作品の面白さで

目が冴え渡っていた。

 

第2図書係補佐という作品と、真昼から読むタイミングって

実はすごく良かったのかもしれない。

夜読書ももちろん良いのだけど、自分の好きな時間で

読む!と思った時に読む本だからこそ、心地いい時間なのかも。

 

午後から読むこの作品を表現すると、

私はコーヒー多めのカフェオレが出てくる。

 

カフェオレってミルクとコーヒーのバランスでそれを5:5とすれば

コーヒー7:ミルク3くらいだと思う。

コーヒーというスパイス強めなカフェオレ。

でもコーヒーというスパイスがうまく利いているという事は、味と香りが引き立つ。

それくらい、又吉直樹さんのこの第2図書係補佐というのは、

コーヒーのスパイスとしてうまく利きつつ、ミルクでうまく中和されているような感じ。

そう強すぎないのだけど、心地いいで終わってくれる作品で

リラックスして読めつつ、最後に読み終わった後のスパイスが効いているのだ。

 

私はミルク多めで、コーヒー少な目のカフェオレが大好きだけど

この本でうまくスパイスを私に残してくれる(^^)

 

そんな贅沢な時間が、私の中でお気に入りになっている。

 

 

Michiko